アドバンスモードと標準モードの違い
通常の無線ルーターと異なりコードレスで野外でも使えることから、ポケットwifiは人気があります。
通信モードはアドバンスモードと標準モードの2種類があります。
2つの違いは通信方式や月間の通信データ量、最大通信速度です。
・通信方式の違い
通常モードではLTE、AXGP、3Gの通信方式で4Gの高速データ通信を行いますが、アドバンスモードはAXGPのみで高速データ通信を実現しています。
・月間通信データ量と最大通信速度の違い
アドバンスモードの最大の特徴は高速通信のまま、通信データ容量を気にせず通信ができることでしょう。
1ヶ月7GBのプランであれば、7GB以上の通信データになりと速度制限がかかり、最大通信速度は128kbpsに設定されています。
この速度はテキスト画面を見る分には問題ありませんが、動画視聴やゲームアプリの操作には支障が出る可能性があります。
しかし、アドバンスモードを活用すれば速度制限を気にすることなく、快適に高速通信を使える便利なモードです。
アドバンスモードのデメリットについて

標準モードは一定の通信を行うと月末まで低い速度で通信しなければならないため、アドバンスモードはそのデメリットを克服できる通信モードです。
そのようなメリットがありつつ、いくつかのデメリットが存在するのも事実です。
・3日間の合計容量による速度制限
アドバンスモードには月間の速度制限はないものの、3日間の合計容量に上限が設けられています。
ほとんどのポケットwifiで3日間の合計容量が10GB未満であれば、使い放題となっており、上限を超えていると速度制限がかかってしまいます。
速度制限は一時的なものであり、容量を超えた当日の一定時間から翌日の一定時間までなので、1ヶ月間遅いままという心配はありません。
高画質動画を長時間視聴、データ通信が多いゲームのプレイなどであっという間に容量は減ってしまうので注意しましょう。
・対応エリアと料金について
通信方法がAXGPに限定されているのでAXGPに対応したエリアでないとアドバンスモードは使えません。
よく勘違いされる人が多いのですが、アドバンスモードはプランではなく、月額の追加料金を支払いオプションとして付帯されるのが基本です。
つまり、オプションを付けた上で、エリア内でないと標準モードとなるので気を付けましょう。
人口が集中するエリアは比較的につながりますが、場所によっては対応していないので、今後のエリア拡大を待つ必要があります。
アドバンスモードに対応したポケットwifi
アドバンスモードは全てのポケットwifiに対応しているわけではないので、使用する場合は対応したポケットwifiが必要です。
どのようなポケットwifiが対応しているのかご紹介しましょう。
・603HW

HUAWEI社製のポケットwifi。
キャリアアグリゲーションに加え、基地局と端末に4本ずつ搭載されたアンテナで高速通信を実現した4×4MIMO、さらにデータ通信量を増やす256QAMより、超高速通信ができます。
現在は一部のみですが下り最大612Mbpsと早く、未対応エリアでも下り最大350Mbpsなので快適です。
混雑した場所でも安定した通信ができ、前モデルよりもバッテリー容量が減りましたが、2400mAhなので8時間の連続通信が行えます。
機種によって特製や搭載モード、ネットワークが異なるので、自分の合ったポケットwifiを選び、アドバンスモードを上手に使って快適なデータ通信を行いましょう。
・502HW
HUAWEI社製のポケットwifiです。
2つの周波数を同時に利用するキャリアアグリゲーションにより、下り最大187.5Mbpsで通信ができ、快適な高速通信環境でスマホやタブレット、パソコンでの通信が行えます。
通信状況によって異なりますが、バッテリー容量は3,000mAhとなり、連続使用なら約10時間は使用可能です。
ワンセグ・フルワンセグに対応しているので、専用アプリをダウンロードすることでお使いのスマホやタブレットでテレビ視聴もできます。
11acに対応しているので電波との干渉が少なく、LTE(1.7GHz帯・2.1GHz帯)、プラチナバンドLTE、AXGPに対応しているので、広範囲で使用可能です。